

大丈夫なわけがない
孤独死した心がしばらくの間、野晒しにされていましたが、虎屋の羊羹をいただいたら亜光速で復活しました。虎屋の羊羹って、美味しいですよね。あれを日常的にいただいていたら、本当に、もう、どうにかなってしまいますよね。もうすでにどうにかなってしまっていますが。 突然ですが、年に一度、救急車を呼ぶイベントが唐突に発生します。人が僕の目の前で倒れるからです。すでに倒れている場合もあります。今年は五月にやってきました。今回は、倒れて間もないタイミングで、先に気づいた自転車の男性が駆け寄っているところでした。倒れていたのは、七十〜八十歳と思しき男性でした。アスファルトには、弁当二つと、ペットボトルの水がレジ袋を破くようにはみ出していました。額に汗をにじませる僕とは裏腹に、老人の顔から一切の色が消えていました。わずかに動く唇と、目尻からアスファルトへとつたう涙だけが、その人の意識を知らせていました。いくつかの質問に瞬きで答えてもらったところ、一人暮らしであること、家が近くであること、きちんと声が聞こえていることがわかりました。 幸いにも倒れた場所は大通り沿いの
20 時間前読了時間: 2分