

#ふと思い出したこと
「あなた」という言葉には良くも悪くも相手に対する強い意志を感じます。一筋に延びる強い意志。僕にとって「あなた」という言葉は少しばかり特別で、使うことは多くはありません。親しい友人にのみ使用する呼称です。あくまで、僕が使用する場合です。...
2022年11月7日読了時間: 3分


#うれしいこと
書道の展覧会シーズンがはじまった。少し前からボチボチ作品作りを続けている。来月頭を締めに迎える展覧会に向け、最後の追い込みをしている。昨日、1年ぶりに先生の教室へ訪れた。普段は、月2回の郵送での通信添削をお願いしているが、展覧会前は直接作品を見てもらうため教室へ伺っている。...
2022年10月25日読了時間: 4分


#しかたのないこと
秋の夕陽が愁いを帯びて半身を激しく照らす。オレンジのその光は僕を境に長い影を地へ伸ばす。道行く人の誰しもが色のない影を連れて今日も家路につく。綺麗でもあり、寂しくもある秋の夕陽に魅せられて、僕はただただ無心の時間に身をゆだねる。...
2022年10月24日読了時間: 3分


#ほのほ
日曜の朝、大学生ぐらいの女性が真横を風のように通り過ぎて行った。ロングスカートが盛大に風になびき、小雨降る道を颯爽と去って行った。勇ましいその後ろ姿はまるで馬に乗った戦国武将のようだった。かっこよかった。 立ち漕ぎをしたのは、どのくらい前のことだっただろう。それどころかもう...
2022年10月14日読了時間: 3分


#まもりたいもの
エレベーターに肩を挟まれることの 多い人生を送って来ました。 今年の夏はよくエレベーターに挟まれた。 会社の最寄り駅のエレベーターはとても優秀で ドアの開閉がかなり前のめり。 ボタンを押す前に開閉するんじゃないか、 というかしてるよね?と思えるほど反応がよい。...
2022年10月5日読了時間: 3分


#踏ん張り時
何度も何度も同じことを言うのは疲れる。 その逆もまた然りで、疲れる。 避けて通りたい道だなと思う。 避けて通りたい道。 自分が綴った最近の文章を読み返して 元気がないなと感じた。 でもそんなことはなくて、元気。 「元気がないのは、そっちの方じゃない?」...
2022年9月20日読了時間: 2分


#立ち止まる
やっぱり夏はすぐに終わった。 余熱を帯びたコンクリートを歩く背中を 秋風が追い抜いてゆく。 「仕方ない」と大真面目にマスクを付けて過ごした夏。 「涼しい〜」とマスクを外したら夏は終わっていた。 この夏もマスクと過ごす夏だった。...
2022年9月12日読了時間: 3分


#人生は壮大な暇つぶし
「クリーニングをどこへ出すかは自由だ。 これを世間では洗濯の自由という。」 選択の自由と聞くと、洗濯の自由へと変換され 地元山梨のクリーニング志村を思い出す。 30年前から放映されるCMとは裏腹に webサイトを覗いたらわりと今どきになっていて...
2022年8月28日読了時間: 2分


#8月6日に思うこと
僕らの頭上に広がるこの空。 高く、遠く、どこまでも広がる空。 だけれど、この空は落ちたことのある空。 77年前、広島で、この空は落ちた。 落とされた空。 空が落ちて人々は、 焼かれ、つぶされ、吹き飛ばされた。 空の下で人々は、 何を願い、何を望んでいたのだろうか?...
2022年8月8日読了時間: 3分


#ちょっとお隣いいですか?
アイスを買い込む夏が始まった。 夜、ひと段落したら、1つだけ食べる。 冷凍庫から1つ、また1つ、と取り出しては アイスが消えてゆくことに寂しさを覚える。 今年はそんな夏を過ごしている。 一喜一憂の、夏。 大学4年生の頃、 太宰小説にはまった時期があった。...
2022年8月3日読了時間: 2分


#暑い暑い、夏
近頃、爪が伸びるのが早い気がする。 あれ、つい先日切ったばかりなのに、 そう感じながら爪を切る。 カチッ、カチッ、と音を立てながら爪を切る。 毎度、ついつい、切り過ぎてしまう。 でも、いつの間にか伸びていて。 溶けるような蒸し暑い日々が続いている。...
2022年7月21日読了時間: 2分


#何度生まれ変わっても
締め切った遮光カーテンの向こう側に 強く西陽が射している。 そこに確かな夏を感じつつ、 僕は人知れず床に伏している。 はじめて胃腸炎にかかった。 外でウィルスをもらってきたみたい。 唸っても一人。水を乞うても一人。 完全に正岡子規状態と言いたいところだったが、...
2022年7月12日読了時間: 3分