#雲に名前があるのなら
- toshiki tobo
- 2021年8月10日
- 読了時間: 2分
更新日:2021年8月16日
なぜか知らないけども高校3年生の夏、
学校の北館4階図書室前の廊下で見た雲がいまだに忘れられない。
綺麗な入道雲だった。
晩夏の空に眺めた美しい雲だった。
あの日以来、雲を見ることが多くなった。
大学生の頃から増えた散歩も
空を見たいの一心でわざわざ膝を痛めてまでして小高い丘を登った。
上京後、通勤列車のあのどんよりとした空間でも
車窓いっぱいに広がる空を毎日眺めた。
地下鉄通勤の今は残念ながら叶わぬ習慣だ。
雲を見ていると心が落ち着く。
穏やかな気持ちになる。
きっと僕らの生活の呼吸とは
全く別のそれだからなんだと思う。
一定な速さでゆっくりと動いてゆく。
小さな頃、富士山に笠雲ができると雨が降ると言われた。
確かにそうなった。
天候に心を左右される僕にとって雲は多くの大切な情報を与えてくれた。
そんな雲に最近は今まで以上にどうしようもなく心惹かれるようになった。
昨日、Amazonで雲図鑑なるものを注文した。
疲れて仕事から帰ってくるとすでにポストに投函されていた。
嬉しい。
わくわくしながら早速本を開いた。
おもしろい。
すべての雲が本当にかわいい。
そして、美しい。
ときめきを感じた。
雲が好きと言いながら、実のところ、
ほとんどの雲の名前を知らない。
だから今度からは心の中で名前で呼んであげたい。
あなたに名前があるのなら、あなたの名前で呼んであげたい。
雲の名は。
詩人か。
今日も遊びに来てくれてありがとう。
図鑑なんて久々に買った。
案外安い。文庫本2冊分ぐらい。
もっと欲しくなった。
癒しの時間は自分でつくれる。
それでは、また明日。
お粗末様でございました。

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