想い想われ、マリマリネ
- toshiki tobo
- 2021年2月2日
- 読了時間: 2分
時々、とても酸っぱいものを食べたくなる。
あまいものを無性に食べたくなる感覚とは
ちょっとだけ違う。
あいまいものを食べたいときは、
我慢ならずに「すぐたべたい!」となるが
酸っぱいものを食べたいときは
ほどよい欲求がしばらく続く感じだ。
おととい天下の成城石井でエビのマリネを買った。
オリーブとドライトマトがたっぷり入ったマリネ。
「20%引」の文字が僕の心を掴んで離さなかった。
マリネだから数日はもつだろうと思い、
頑張ったときのご褒美として冷蔵庫へ入れた。
で、昨晩スーパーでマリネの具材を買っていた。
すごくしっかり買い込んでいた。
マリネを買っていたことをすっかり忘れていた。
冷蔵庫のマリネに気づいたのは、
家でマリネを作り終えた時だった。
お酢とレモンを冷蔵庫から取ろうと
扉を開けたときだった。
扉を開けたらマリネが眼前に鎮座していた。
なんとも言えない気持ちになった。
幸い僕が作ったマリネは買ったマリネとは
全く違うマリネだった。
僕が作ったマリネは大根とタコがベースのマリネ。
出来上がったマリネと買ったマリネを机に並べてみると
彩りは豊かだ。
それがマリネのいいところ。
2つのマリネを食べてみた。
どちらもマリネだ。しっかりマリネ。
おいしいが酸っぱい。
見た目は別でも味はほとんど同じ。
それがマリネの悪いところ。
マリネという言葉は何となくかわいらしさがある。
ちょこんとしていて、こう何となくあざとさがある。
そのかわいらしさとは裏腹にとても酸っぱい。
僕の毎日はなんだか酸っぱいことが多い気がする。
マリネな人生。
こ洒落た字面だが、そんないいもんではない。
酸っぱい。
買ったマリネは美しかったから
お見せしておく。
お粗末様でございました。

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